9月11日

ひと月の残業時間は過去最高を更新して辛かったのだけれど、ここ最近勉強していたことが誰かの暮らしを少し良い方向に変えるかもしれないものだという実感が僅かに持てた。誰がやっても一緒で代わりもたくさんいるような仕事をそういうものとして引き受ける覚悟がいつも欠けているけど、一生懸命やってみることで視界が開ける事があるのかも?コンプレックスが少しだけ溶けた気がした。

 

そういうわけで最近は元気が出ない日もあるけどいい発見も少しあった。まず、右の眉に一本だけ金色の長い毛が生えている。ちょっとしたお守りとか友人みたいな感じで、終電に遅れないように歩く駅までの道が少しだけ寂しくなくなる。あと疲れているとなぜか仕事や勉強をしているときに煙の匂いがしてくる。子供の頃からだ。昔、人間は疲れると煙の匂いを感じるようになるのか?と母に聞いて見たけれど、全く分かって貰えなかった。何はともあれ煙の香りは好きなので、よく出来た鼻だ。あとコンビニの納豆巻き美味しい。美味しくて3夜連続で食べた。あと、仕事で関わった人から嬉しいメールをもらった。祈るように見つめていたところから小さい花が咲いたようなメールだった。

 

仕事に慣れるほどに自分の中に全く違う人格が出来上がっていく。向こう側の自分とこっち側の自分。地続きじゃない。向こう側の自分は嘘つきで、通り過ぎてはいけないものを通り過ぎていく。向こう側の自分が自分の中に存在することを認めたくない。でも向こう側の自分を限界までやってみることで、こっち側の世界もくっきりしてくることがたまにある。いつまで続くかわからないけど流れに身を委ねてみることにして、眠ります。